Filip Roca(スペイン)
インディペンデント・デジタル・アーティスト。鮮烈に視覚に訴えかけてくるビデオマッピング作品で広く知られている。バルセロナとリスボンを拠点に、アニメーション、モーショングラフィックス、アートディレクションに10年以上携わる。2015年、建築ビデオ・プロジェクション、プロジェクション・マッピング、ライブ・ジェネレイティブ・ビジュアルに焦点を当てた個人プロジェクトに着手。それ以降、世界中で彼の作品が発表されている。
世界各国のフェスティバルやインスタレーション:Signal Festival(チェコ)、Fete des Lumieres Lyon(フランス)、Illuminate Adelaide(オーストラリア)、Intervals、Thyssen Bornemisza Madrid(スペイン)、Noor Riyadh(サウジアラビア)、Wonderspaces(アメリカ)、Fjord Oslo(ノルウェー)、Genius Loci Weimar(ドイツ)、iMapp(ルーマニア)、Krug Sveta Moscow(ロシア)、Night Lights、Sharjah Light Festival(アラブ首長国連邦)、Constellations de Metz(フランス)、Video Mapping Festival Lille(フランス)…などで作品を発表。また、この間、Animalux、The Macula、Hyperbinary、Bordos Artworks、Tigrelabなどのコレクティブやアーティストと共同制作を行う。
作品タイトル:RADIANT
オーディオビジュアル・プロジェクション・マッピング作品「RADIANT」は、光線が物体からどのように散乱するかを探求する作品。光は物体に衝突して初めて人間の目に見える。
私たちの目に映るのは、光が物体の表面に与える衝撃である。 この現象にインスパイアされたこの作品は、絵画館のファサードをこの相互作用のキャンバスに変える。ファサードに現れる光の戯れは、新たな次元を創り出し、平凡な外観の捉え方を変える。 この作品は、古典的な3D CGIアニメーションとジェネレイティブ・エフェクトで構成されたデジタル・コラージュである。
全体的な美しさは、建築の幾何学的形状を利用したミニマルで大胆なビジュアルを特徴としている。色彩はシンプルで、ほとんどが白と黒の濃淡で構成。単色のグラフィックは、時に赤、オレンジ、黄、緑、紫、青の色相を見せる鮮やかな色収差現象へと発展する。ダイナミックなリズムを奏でるパートがあったり、ゆっくりとした映像が展開したりするなど作品のテンポと流れは多様である。 現代的な電子音が特徴的な音楽は、この作品のために特別に作られた曲である。